むきょうおとぎぞうし
夢境御伽草子(仮)
序章
「…なんかヒマだなー」
「…地球滅びないかなー」
「…戦争起きないかなー」
「…歴史的大事件起きないかなー」
神は、考えていた。
「…最近、偉人少ないよね。」
「…少子高齢化だもんね。」
「…エジソンとか蘇らないかなー。」
神はここで、とてもグッジョブな事をひらめいた。
「そうか!今までの偉人を蘇らせていけばいいのか!」
こうして、偉人達の魂は神の独断で現代に蘇ることになった。
−日本某所−
高校生2人が話しながら道を歩いている。
「明日から長期休暇かー。」
「史明…よくそんな呑気な事言ってられるなー…。たくさん宿題出てるだろーが。」
「それに部活もあるしねー…orz」
俺の名前は水郷 史明(みなざと ふみあき)。
しもつふさ学え―じゃなくって、東町高等学校の
生徒である。ごく普通〜の少年。
「お前のどこが普通〜なんだ?」
…俺の隣に居る奴は俺の友達で向灯 宗一(むかいび そういち)。
なんだかんだ小学生の時から一緒に居る。所謂腐れ縁。
ってゆーか人の心読むな。
「毎日勉強もろくにしないで遊んでるお前の
何が普通か言ってみろ。それにお前の部活楽だろうが」
「失敬な。『ニコ部』の活動はハードなんだぞ。毎日朝昼晩とランキングを見て回るのは。」
「・・・・。」
ちなみに『ニコ部』とは『ニコニコ動画部』のことで、志を同じとする仲間と俺とで作った部活だ。
「ともかく、明日夢境(ゆめざかい)神社に集合な。」
宗一とはここでお別れだ。俺の家はもう少し先。
「ああ、わかってるよ。」
桜もすでに散って、もう随分と暖かくなってきた。
いつもこの時期になると、梅雨なんて本当に来るのか?と思ってしまう。
ともかく、明日から連休だ。うんと楽しまないと。。。
−翌日−
【史明宅】
「さーて、神社に行くとしますか!…あっ…そういえば……」
【宗一宅】
プルルルル・・・
「ん、メールだ。」
受信トレイ
08/05/03 12:14
愚者 史明
Re:
――――――――――――――
ちょっと部活経由してくる。
ゆっくりしていってね!
(訳:神社で待ってろ)
-END-
「・・・」
「ゆっくりしね。」
−1時間後−
【夢境神社境内】
「おーいお待たせ。ひゃっふうぅぅぅぅぅぅ」
「貴様が未練を残すことになるこの世界をよく見ておくがいい・・・」
「ごめんなさい」
「部活のことすっかり忘れてて。ごめんねだZE☆」
「そんなことより今日は後輩を連れて来たんだZE☆」
「その台詞気に入ったのか」
「気に入ったんだZE☆とっちゃ嫌だZE☆」
「とらねぇよ」
と、ここである人物が会話に割り込んでくる。
「智羽を無視しないでよー!」
俺が連れてきた後輩である。
「そういえば何で連れて来たんだ?」
「いや、ノリで」
「智羽が来ちゃ悪いか!」
「こいつどうみても小学生だろ」
「いや、一応後輩。かなりレベル高いよ。これでもウチの部の1年のエースなんだぜ?」
「智羽は小学生じゃない!」
確かに、智羽はとても幼く見える。
「智羽は本当に幼く見えるよねー」
「お前もな」
「んなっ!?」
…どうせ俺は小さいですよ。そんなことより、この俺の隣で元気よくそしてうるさい女の子は
田村 智羽(たむら ちう) 、中学1年生見た目は小学生・・・というか性格も小学生並みに
元気っ子。我が「ニコ部」の期待の新入生だ。
「そういえば神社で何すんの?」
「前に言ったろ。この前、夜にココで何かが社(やしろ)に入っていくのを見て気になったって話を。」
「あーそういえばそんなこと言ってたね」
「え!?何!?おばけ!?」
智羽はいちいち割って入ってくる。
「で、今回それを調べるためにココに集まった。」
「何で俺呼んだ?」
「お前この前ノリノリで賛同しただろ」
「そうだっけ?」
「覚えてろ」
そういえば、そんなことを言ってた気がする。
「・・・とりあえず、ネタになりそうだからさ。社に入ってみようぜ。」
今の宗一の眼はスクープを狙う新聞記者の眼になっている。
史明「どうすんだよ、お○しろ様のタタリに遭ったら・・・」
智羽「…あ!後ろにお○しろ様が!!?」
史明「え!?どこどこ!?どこにおんの!!?」
智羽「嘘だよっっ!!!!」
史明「はぁっ、びっくりしたぁ・・・」
宗一「お前ら遊ぶな」
史明・智羽「だってニコ部だもん☆」
宗一「・・・ムカつく・・・」
と、一通りニコ部ネタが終わったところで社の戸の前まで来た。
「とにかく入るぞ」
ギィッ…
中に入ってみるとそこはとても薄汚く、
廃屋同然だった。
「特になんも無いじゃん。」
「なんか損した気分」
「う〜ん・・・」
宗一はおかしいなぁという表情で考え込んでいる。
「あ、でもあそこに神棚があるよ。ちょっと拝んでおこうよ」
神棚に近づくと、そこだけは不思議ととても綺麗に
祭器が並べてある。お供えものの塩や酒も新品同様であった。
「なんか新しいですねー」
「誰かがちゃんと手入れしてんだな」
そこで、史明はある物が目にとまる。それはとても大きな重みのある鏡だった。
「なんかこの鏡、不思議な感じしない?」
「え?そうか?」
「別にどうとも・・・」
「・・・そうかな・・・」
―その時―
史明達の目の前は真っ白になった。
Back